暗号化によるデータ保護 Cryptomatorを利用した方法

暗号化によるデータ保護において、Dropbox、OneDrive、Google Driveといったオンラインストレージサービスとの相性が良い「Cryptomator」利用について解説します。

Cryptomatorは、「仮想ドライブを活用した方法」タイプの暗号化ツールです。

Cryptomatorのインストール

Cryptomatorは、以下のURLから入手できます。

  • ツール名:Cryptomator
  • 使用目的:暗号化によるデータ保護
  • 入手方法:https://cryptomator.org/downloads/

Windows、macOS、Linuxなどの様々なプラットフォームで利用することができます。

ここではWindows64ビット版を選択。

インストールはダブルクリックするだけでおこなえます。

仮想ドライブフォルダーを指定する

インストールが無事終わると、起動画面が表示されます。

Cryptomatorは、暗号化専用の仮想ドライブを作成することによってデータ保護を実現するタイプのソフトウェアです。

そのため、仮想ドライブとして活用するフォルダーを作成もしくは指定する必要があります。

  • 暗号化の対象となるフオルダーの作成

「Create new vault」から、暗号化の対象となるフォルダーを作成。

  • パスワードの設定

暗号化の対象となるフォルダーを作成するとEncFolderの画面が開き、復号する際のパスワードを設定することができる。

このパスワードが分からないと、暗号化したデータを元に戻せなくなってしまうので、注意が必要。

パスワードを入力し、「Create vault」をクリックする。

データ保護を実行する

作成したフォルダーを利用可能の状態にします。

画面左側の「EncFolder」を選択した状態でパスワードを入力。

「Unlock vault」をクリックすると、フォルダーをマウントした仮想ドライブが追加されて利用可能の状態になります。

追加された仮想ドライブは、通常のフォルダーと同様に扱うことができます。

実際には、メモリ上で復号を実現しWebDAV経由でアクセスをしています。

追加された仮想ドライブに保存したファイルは、暗号化されて、マウントしたフォルダー内にも保存されます。

DropboxやOneDriveなどのオンラインストレージのフォルダーのうち、大事な情報を含むフォルダーをマウントしておけば、その中のデータは必ず保護されていることになるのです。

注意したいのが、暗号化の対象フォルダー内に保存されているマスター鍵である。

このファイルを誤って削除してしまうと、復号できなくなってしまうため、必ずどこか安全な場所にバックアップファイルを保存しておきましょう。

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