不正送金どのようにしておこるのか?不正送金被害対策

不正送金って何?そして、発生する状況とは

ネットバンクに不正にアクセスし、正規利用者の口座から勝手にお金を引き出して送金される

ことで、インターネットバンキングの普及に伴って不正送金の被害が拡大しています。

インターネットバンキングでは、口座振替が容易にできるため、口座番号の管理やログインID

やパスワード情報を第三者が盗みだし、その第三者の悪用により不正送金が行なわれるケース

多発しています。

警察庁の発表(国家公安委員会、総務大臣、経済産業大臣「不正アクセス行為の発生状況及び

アクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況」

2016年3月24日)によれば、2015年の不正アクセス件数は2,051件で、その中で1,531件

(746%)がインターネットバンキングでの不正送金でした(https://www.npa.go.jp/cyber

/pdf/h280324_access.pdf)。

インターネットバンキングの不正送金件数も、2011年188件、2012年95件、2013年1,325

件、2014年1,944件と、2013年以降、件数が大幅に増えています。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ10大脅威2016」をみてみると、

ンターネットバンキング、クレジットカード情報の不正利用が、総合と個人の部ともに順位が

1位となっています。

不正送金の原因となるウイルス感染を防ぐための対策

不正送金の原因の多くは、ウイルスの感染によってひきおこされています。

警察庁では、不正送金はインターネットバンキングで発生しており、その原因の大半を、不正

プログラムの感染によるものと推定しています。

不正プログラムでウイルスをメールで送りつけて感染させたり、ウイルスを組み込んだフィッ

シングサイトにアクセスさせ感染させたりと、感染させてユーザIDやパスワードなどの情報を

窃取して、不正送金に悪用するという手口が多発しています。

不正送金への対策として提示しているのが、フィッシング対策協議会ガイドライン策定ワーキ

ンググループのインターネットバンキングの不正送金被害にあわないためのガイドライン」を

参照するとよいでしょう。

同ガイドラインでは、「第二認証情報(乱数表・ワンタイムパスワードなど)の入力は慎重

に!」(第一の鉄則)「インターネット利用機器を最新の状態に保とう!」(第二の鉄則)

いう2つの鉄則がありあます。

ここで、同ガイドラインの第一の鉄則に従った対策で第二認証については、「すべての暗証情

報を求めることはありません」というような警告文をネット銀行のログインのページで掲示し

ていることに気づいた方も多くいるでしょう。

また、パソコンなどの情報機器を最新の状態に保つことは、不正送金に限りませんが、ウイル

ス感染の防止などのために重要です。

まとめ

ネットバンキングの不正送金の被害者にならないためには、普段からセキュリティに対する心

構えと知識を持つことが大切です。

十分な対策と知識があれば、過度に怖がる必要はないからです。

大切な口座を犯罪者の手から守るのは、日々の心がけの積み重ねが肝心なのです。

最も重要なのは金融機関が推奨する不正送金対策ソフトをインストールすることで、通常の

ウィルス対策ソフトと異なり、インターネットバンキングに特化していることから、有効なバ

ンキングマルウェア対策となります。

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