Webとはどんなもの? 名前の由来や概要を知ろう

ワールドワイドウェブ(World Wide Web)は、WWWあるいはWebなどと呼ばれます。

このWebという名前を付けたのは、最初のWebブラウザの開発者であるティム・バーナーズーリーとロバート・力イリューです。

1990年に彼らが書いた、Webで使われるハイパーテキストの規格書で初めてこの言葉が使われています。

Web (クモの巣)のイメージのように、インターネット上のサーバーに存在するさまざまなマルチメディア情報を、ユーザーがやり取りできるようになることをイメージしてこの名前を付けたそうです。

Webを構成する基本的な要素は、情報を保持するWebサーバー、さまざまなコンテンツを参照するためにクライアント側で用意するソフトウェアであるWebブラウザ、やり取りする情報そのものを一定の規格に基づいて作成・転送する仕組みです。

インターネット上にあるさまざまなサーバーから情報を取り出して参照したり、何らかの処理を行なうためには、取り出すそれぞれの情報そのものが、一定のルールに基づいて記述されている必要があります。

そうでなければ、取り出す情報ごとに異なるWebブラウザを用意しなければならなくなります。

例えるならば、情報が日本語・英語・フランス語・ドイツ語などといった様々な言語や文法で書かれていたときに、読む側は言語に応じた処理ソフトをその都度用意しなければならないといった状態。

これでは一つのWebブラウザであらゆる情報を読み出すことができなくなり、大変不便になってしまいます。

Webの仕組みでは、情報を記述する方法をHTMLという規格に基づき、またこれらの情報をWebブラウザとサーバーの問でやり取りするのに必要な通信手順(プロトコル)をhttpという手順を標準化することで実現しているのです。

これらの情報は、インターネット上のサーバー上に存在しています。

そのため、クライアント端末から目的の情報が存在するサーバーに対して通信を行なう必要があるのです。

この、どこに対して通信を行えばよいのかというのがIPアドレスです。

パケットにこのIPアドレスを書き、インターネットに出すことで目的のサーバーにパケットが届けられることになります。

IPアドレスは単なる表現された数値であり、それ自体にサーバーや情報そのものの名前が示されているものではありません。

そこで、DNSを使った方法でサーバーのIPアドレスを情報と紐付ける手順が必要になってきます。

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